こんにちは、REGAL TOKYOの斉藤です。


 今回は、2007年の秋からREGAL TOKYOの定番として支持され続けている<オールパーパスシューズ>の新色のご紹介です。 その前に、この<オールパーパスシューズ>がどういった経緯で開発されたのか、簡単にご説明いたしましょう。 


REGALのフラッグシップショップとしてオープンした、ここREGAL TOKYOでは、通常のREGALより、ワンランク上の商品を取り揃え、今まではインポートの高級紳士靴を履いていたようなお客様からも支持されていたのですが、そんな高級紳士靴を履く方々の悩みはなんといっても「雨」。 朝から雨の降っている日に10万円もする靴を惜しげもなく履ける方は別として、普通は雨用の靴を選びますよね。 ところが靴にこだわる御仁には、この「雨用の靴」がなんとも我慢ならないんですね。 普段は見事に磨き上げられた、いかにも風合いの良い靴を履いているのに、雨の日は機能性優先の色気の無い雨用靴。 こだわりぬいたスーツや時計とは、いかにも不釣合いな印象が...


 いえいえ、雨の日は雨用の靴!ときっぱり割り切っている方はいいんです。 ただ、自分もそうなのですが、靴好きの人間というのは雨の日とはいえ、納得のいかない靴を履いているとなんだか気分が浮かなくて...


 そこで、雨の日を楽しく出来るような靴ができたらと思い、この企画が立ち上がったのです。 でも、実際に商品化をしようとしてみると様々な問題に突き当たりました。 例えば、雨に強く、なおかつ風合いに優れた甲革、ゴム製でありながらドレッシーさを損なわない底材、そして欧米の有名メーカーの靴にありがちな無難な雨用靴といったデザインとは一線を画す「ほどよいイマドキ感」などです。 まず、甲革は思い切って、防水、撥水といった機能より、まず革としての「風合い」を最優先しました。 ですから、機能面に関しては定期的に乳化性クリームを塗り、撥水スプレーをかけておけば、多少の雨は大丈夫といったくらいのハードルに留めました。 そこで、浮かび上がってきたのが、Built to Order Systemでも定評のあるドイツ ウェンハイマー社のボックスカーフです。 肌理が細かく、かつ丈夫で、履き皺にさえ風格のあるこの素材はまさにうってつけでした。 そして底材にはイギリスのダイナイトソールより、トレッドパターンがおとなしめのREGALオリジナルのラバーソールを採用。 この底材は街中での使用に特化させたトレッドパターンにより、底面の凸凹を感じさせない履き心地に仕上がっています。 最後に、これが販売スタッフと企画スタッフとの間で結構悩んだのですが、どの程度「イマドキ感」のある木型を採用するかという問題でした。 ラウンドな木型か、スクエアな木型か...。 「ベーシック寄りの無難な木型がよいのではないか?」といった意見もありましたが、ここは一つ、少しポインテッドな現代的な木型としました。 だって、現代的なデザインで、上質なカーフを使ったラバーソールの靴なんて、あまりないじゃないですか。 さらに履き心地についてはREGALらしく、より多くの方に履いていただけるよう、ボールジョイントに余裕を持たせ、甲の高さも高めにしました。



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  こうして、試行錯誤の上でやっと完成した<オールパーパスシューズ>ですが、発売以来、大変多くの方にご愛用いただき、今に至っています。 そんな<オールパーパスシューズ>にも悩みがありました...。 茶色が無いのです! 「そんなことか...」と思わないでください。 実はこの<オールパーパスシューズ>のデビュー時には赤みのかかった、やや明るめの茶色がラインナップに存在したのですが、色目が明るく、昨今の主流であるダークな色目のスーツに合わせにくいという意見があったのです。 そこで、濃い茶色の革で風合いと雨に対するある程度の強さを両立させるものを探してみたのですが、なかなかこの条件を満たす革が見つからないのです。 風合いに優れた繊細なカーフの靴を雨の中で履いて、見事な雨染みをつくられた方も多いのではないでしょうか? 茶色の革である程度雨に強く、ビジネスシーンで使いやすいダークブラウン。 そんな革を探し続けて早2年。 やっと見つけました! フランス アノネイ社の「ボカルーカーフ」です。REGAL TOKYOでは以前から使用していたのですが、この素材、シェットランド フォックスでも採用され、今年の8月からはBuilt to Order Systemでも使用できるようになったもので、ダークブラウンの色目が非常に良いのです。 かなり濃い茶色なのですが、チャコールグレー系のスーツに合わせると、確実に着こなしに柔らかい雰囲気が加わる優れものです。 そして気になる価格は...据え置きの34,650円(税込み)です! 正直、この価格帯でこの素材を使用したものは今のところ見たこと無いです。 はっきり言ってかなりお値打ちだと思いますよ。


 <オールパーパスシューズ>とは多目的靴のこと。 雨の日だけでなく、普段からガンガン履いちゃってください。 もちろん、つくりはグッドイヤーウェルト製法ですから、底の張替えもできますよ。 こんな不況下だからこそ、価格以上の価値のある靴を賢く選んでみてはいかがでしょうか?

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