スキンステッチ

November 27 2009

こんにちは、工房の田尻です。

今回は、モカ縫いなどで使う「スキンステッチ」について書きます。


最近では雑誌等でも頻繁に取り上げられ、「スキンステッチ」が施された靴も良く見かけるようになりました。ご存知のように「スキンステッチ」といっても幾つか種類があります。良く見かけるのはローファーなどの甲に縫われているモカ縫いで使う「ツイスト」(呼称は国や、メーカーにより異なりますが)や英国靴のUチップなどで使う「ライトアングル」でしょうか。他に、革の裏側から針を入れて、表側に貫通しないで縫う通称「シャドウステッチ」と呼ばれている技法があります。これは、1.4mm程度の革を貫通させずに同じ深さで針をさしていかなければ綺麗に表革に凹凸が出ないので、また違った難しさがあります。


私達のビスポークでも、「スキンステッチ」の入った靴のオーダーを頂くのですが、実際にステッチを縫っている時はとても緊張します。というのも、甲革のつま先部に使う革は、革の中でも特に肌理の細かく、状態が優れている部位を使うので、「スキンステッチ」を失敗したら大変なのです。それに、やはり職人の腕が試されるところでもあるからです。


このように「スキンステッチ」はとても難しい技術ですが、だからこそ逆にやりがいがあり、うまく出来た時には達成感が生まれます。靴づくりはとても地味で、小さな作業の積み重ねが多いのですが、その小さな作業に何かを見出して、より追求していくことが出来ればもっと魅力のある靴が作れるのではないかと考えたりします。

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