工房九分仕立て

September 04 2008

工房の佐々木です。私は工房スタッフの中で、ご注文いただいた靴のパターン(紙型)をおこして、革の裁断から"製甲"という靴の上の部分をつくる工程までを担当しています。今回は先月、工房スタッフ全員で工場に行き、色々な打合せをしてきた事もあって私たちにとって今一番ホットな「工房九分仕立て」の話をします。ビスポークについては「お客様のこだわりをどうやってカタチにしていくか」といった試行錯誤などをご紹介していくつもりですので、これからのREGAL TOKYO  REPORTを楽しみにお待ちください。

 

 靴の作り方には色々な製法がありますが、

最終工程の底付け以外は9割方手作業で仕立て

上げることを「九分仕立て」と呼んでいます。REGAL TOKYOでは、銀座の工房で裁断・製甲、

釣り込み、すくい縫いまでの作業をし、底を自社の工場で縫い付けてもらっています。

 工場といえば、「ボタンを押したら終わり」というオートメーションを想像される方も多いと思いますが、靴工場の場合には担当者の経験がなければできないような難しい作業ばかりです。溝起こし、だし縫い、溝伏せ、刻印打ちなど一足一足、担当の方がひとつの工程を丁寧に取り組んでいる様子を目の当たりにして皆感動してしまいました。



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 今回は手製では問題なくできる工程が機械を使う場合にはなぜやりずらいのかという確認とその対策を相談する為に工場を訪問しました。問題点とはウェルトの幅の出方が本底から1ミリ程はみ出たり内側に入ったりと不均一なところがあると、出し縫い糸が外れないようにミシンの針を落とす位置を内側にしすぎてしまうことがあるということでした。 手製では一針ずつ位置を決めながら手で縫っていくので問題はないのですが、機械製では作業者がガイドにそってミシンで縫っていくのできっちりとウェルトの出方をそろえる必要があったということです。

打合せの結果、工場に送る前に工房で本底型から出すぎたウェルトを整える事と本底と形を合わせるためにつま先部分のすくい縫いをさらに細かくすることにしました。この打合せを持つことによって、手製と機械製の良いところが融合したよりレベルの高い「九分仕立て」靴が出来上がることになると思います。なぜならば、今までよりも工房スタッフと工場スタッフの「良い靴をつくろう」という想いがさらに詰まった一品になるからです。

REGAL TOKYOでは、工場から戻ってきた靴を工房で仕上げ、販売スタッフがお客様のお好みを伺いながら、ハイシャインなどで磨きあげてお渡ししています。ぜひ一度店頭でご覧になってお試しいただければと思います。

 

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